千本廻り(読み)せんぼんまわり

日本歴史地名大系 「千本廻り」の解説

千本廻り
せんぼんまわり

[現在地名]北区むらさきの野〈上柏野かみかしわの町・ごううえ町・下柏野町・中柏野町・西土居にしどい町〉

大宮おおみや郷の西に位置し、北は蓮台野れんだいの村、西は衣笠きぬがさ村、南は洛中と接する。正確な村域は不詳だが、「京都府地誌」には、旧大宮郷の村域を継承した東紫竹大門ひがししちくだいもん村の項に、「同八年、又西部千本廻リヲ合ス」とみえ本村大宮郷の西部に位置していたことがわかる。

近世の村高は、元禄郷帳では「千本町」として五六三石三斗余、享保一四年(一七二九)山城国高八郡村名帳では「千本廻」として二七〇石九斗四升余、天保郷帳では「千本町」として三六八石一斗余と、かなりの変動がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報