千倍(読み)センバイ

デジタル大辞泉 「千倍」の意味・読み・例文・類語

せん‐ばい【千倍】

[名・形動]
同じ数量千度重ねたもの。また、その結果の数量。
近世語》この上もない喜怒哀楽の情を表す語。特に、至極満足の意。
うそにしても、是は―ぢゃ」〈浮・諸艶大鑑・六〉

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精選版 日本国語大辞典 「千倍」の意味・読み・例文・類語

せん‐ばい【千倍】

〘名〙
① ある数量に千をかけること。また、千をかけたものや、その結果の数量。
史記抄(1477)一九「上の二句文勢ならば、千倍すれば役せらる、万倍すれば僕とせらるる心であらうぞ」
② (形動) この上もない喜怒哀楽の情を表わすのに用いる語。特に、あらゆる物事に倍してよいこと。また、そのさま。大満足。至極満足。
浮世草子好色二代男(1684)六「うそにしても是は千盃(せんバイ)じゃ。ま一盃してやろと、色々まきらかせども」

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