十勝太若月遺跡(読み)とかちぶとわかつきいせき

日本歴史地名大系 「十勝太若月遺跡」の解説

十勝太若月遺跡
とかちぶとわかつきいせき

[現在地名]十勝郡浦幌町字下浦幌

浦幌十勝川の河口近くの北岸に広がる河岸段丘上に所在する縄文時代早期から近世にわたる遺跡。主体は続縄文時代の墳墓群と擦文時代の集落跡。昭和四六年(一九七一)、草地造成工事に伴う浦幌町教育委員会の分布調査により発見された。翌年から三次にわたり発掘調査が実施され、住居跡二二・土壙一〇九などの遺構が発見された。おおむね遺構は緩傾斜面に馬蹄形状に広がる尾根部に分布し、続縄文時代の墳墓上に擦文集落が形成されたかたちとなっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報