北足立郡(読み)きたあだちぐん

日本歴史地名大系 「北足立郡」の解説

北足立郡
きたあだちぐん

面積:二九・八三平方キロ
伊奈いな町・吹上ふきあげ

明治一二年(一八七九)の郡区町村編制法の施行により埼玉県と東京府に分属していた足立郡が南北に分れて成立。北足立郡が埼玉県、南足立郡が東京府に属した。当郡は荒川と元荒川に挟まれ、中央部の大宮台地を挟んで東西は沖積低地の水田地帯。東は南埼玉郡、北は北埼玉郡大里郡、西は横見よこみ比企入間いるま新座にいくらの各郡に接している。南足立郡との境は毛長けなが(毛長川)であった。郡役所は浦和宿に置かれ、新座郡役所を兼ねた。成立時には北足立・新座両郡合せて一三町・三五八村、戸数二万九千七五六・人口一六万七千七三六で(地方沿革略譜)、北足立郡には五町・七宿・三〇六村・三二新田があった(埼玉県市町村合併史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報