北見州経験誌(読み)きたみしゆうけいけんし

日本歴史地名大系 「北見州経験誌」の解説

北見州経験誌
きたみしゆうけいけんし

一冊 松本十郎著 明治四年稿

自筆本 「空語集」一四〇所収

解説 根室在勤開拓判官松本十郎が明治四年七月に行った北見国沿岸地方の視察旅行記録を後日まとめたもの。同地方は大藩の分領支配返上後の空白地域で、樺太問題の緊張を直接に受ける地方でもあった。斜里網走常呂紋別枝幸・宗谷各郡は実地に回り、礼文郡は書類調査のみ。郡内諸統計、漁場の経営状況、農作物の生育状況など詳細。「新しい道史」三五・三六。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報