北船町(読み)きたふねまち

日本歴史地名大系 「北船町」の解説

北船町
きたふねまち

[現在地名]博多区上呉服町かみごふくまち

金屋小路かなやしようじ町の北に続く南北道沿いの両側町。北はうお町上まちかみ・魚ノ町中の通りを境に東町上ひがしまちかみ。当町から東の石堂いしどう川へ延びる横道普賢堂ふげんどう町がある(福岡博多近隣古図)。文保元年(一三一七)八月二五日の鎮西下知状(黒水文書/鎌倉遺文三四)によれば、豊前黒水名の源意(明海房)が修行中の永仁年中(一二九三―九九)「博多北船今寺」に居住していたという。慶長一五年(一六一〇)の御祓賦日記(神宮文庫蔵)に「北船町」の栗田新左衛門がみえる。元禄三年(一六九〇)には東町流に属し、家数二七(続風土記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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