北村遺跡(読み)きたむらいせき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北村遺跡」の意味・わかりやすい解説

北村遺跡
きたむらいせき

長野県安曇野市にある縄文時代後期遺跡。 1987年中央自動車道長野線の建設に伴う調査により,180体の人骨を含む土壙墓が 480発見された。配石のあるものもあり,典型的な集団墓地のあり方を示すものである。人骨はすべて屈葬従来,縄文時代の人骨の出土は海岸地帯の貝塚にかぎられていたが,内陸部での大量の出土は,食物などさまざまな面で海岸部との比較分析を可能にした。

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百科事典マイペディア 「北村遺跡」の意味・わかりやすい解説

北村遺跡【きたむらいせき】

長野県安曇野市の縄文時代中期から後期の集落遺跡。300体もの人骨が出土した例は内陸部では珍しく,葬法だけでなく,身体特徴や摂取食料を知る手がかりとしても貴重な例である。

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