北府村(読み)きたごむら

日本歴史地名大系 「北府村」の解説

北府村
きたごむら

[現在地名]武生市府中ふちゆう二―三丁目・国府こくふ一―二丁目・本多ほんだ一―三丁目

府中町の北に隣接する。中央を南北に北陸街道が走り、その両側には北府町が発達する。福井藩領(府中本多氏知行所)。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では府中町(高一九七六・六六五石)の中に含まれ、寛永元年(一六二四)七月一五日付越前国府中三国領知行帳(佐久間家旧蔵文書)に六一〇・〇一二石府中領北府とみえる。正保郷帳によれば、田方五三五石余・畠方七四石余。

日野川西側にあるため、新田開発が行われ、文化五年(一八〇八)一一月の開田年貢免除願状(辻川家文書)によれば、開田地が川原同様の地であるため一五ヵ年間の年貢免除を願出ており、同六年六月の鍋屋新田・組屋敷新田取替証文(同文書)では渇水のため両新田間で取水時間を取決めている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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