北境村(読み)きたざかいむら

日本歴史地名大系 「北境村」の解説

北境村
きたざかいむら

[現在地名]酒田市北沢きたざわ

寺内てらうち村の北、庄内平野東端の出羽山地西麓にある。北境遺跡平安―江戸時代の集落跡、東部鷹尾たかお(三五二メートル)山頂南端に鷹尾山B積石塚がある。周辺に鷹尾山修験にかかわる遺跡が散在する。昭和四九年(一九七四)の発掘調査によると、塚は直径九メートル、高さ一・五メートルで、地山を整地して版築により土を堆積し周囲に山石を積んでいた。出土土器から平安時代後半とみられ、中央部が盗掘されていたが経塚の可能性もある。

北境村
きたざかいむら

[現在地名]河北町北境

南流する北上川の左岸籠峰かごぼう山の西麓に集落が点在し、桃生郡の南端に位置。正保郷帳では田一二貫二八八文・畑二貫三五一文、ほかに新田三貫三七八文。桃生郡南方大肝入支配下の村で、「封内風土記」では戸数二五。文化三年(一八〇六)の書上(「河北町誌」所収)によれば高二六貫九文で、所領を有した三人の武士の給地合計二五貫六二文。文政一一年(一八二八)の高二八貫四三一文、人頭一八人、人数一一六(「桃生南北本吉南方風土記」及川徳松家文書)、安政五年(一八五八)の人頭一七人、人数一二四(北境村戸口書上「河北町誌」所収)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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