平安(読み)ヘイアン

デジタル大辞泉 「平安」の意味・読み・例文・類語

へい‐あん【平安】

[名・形動]
やすらかで変わったことのないこと。無事平穏なこと。また、そのさま。「心の平安を保つ」「平安な日々を送る」
手紙脇付わきづけの語。相手名前の左わきに書いて、変事の知らせでないことを示す。平信
[類語](1穏やか静か平穏平静安全無事大丈夫平らか温和小康平和安泰安寧あんねい安穏あんのん事無しセーフティー安心確実無難無害無毒/(2親展直披じきひ直披ちょくひ気付

へいあん【平安】

平安朝」「平安時代」の略。
平安京」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「平安」の意味・読み・例文・類語

へい‐あん【平安】

[1] 〘名〙
① (形動) 無事でおだやかであること。変わったこともなくやすらかであること。つつがないこと。いつもかわらないこと。また、そのさま。無事。平穏。安穏。
※続日本紀‐神亀五年(728)一二月己丑「金光明経六十四帙六百巻頒於諸国、〈略〉為国家平安也」
今昔(1120頃か)五「此の子共を師子に預け師子に預奉らむ。其の程其の程平安に護て置給へれば」 〔岑参‐逢入京使詩(三体詩)〕
封筒のあて名の脇付(わきつけ)に用いて、変事の知らせでないことを表わす語。
[2]
[二] 京都の別称

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「平安」の読み・字形・画数・意味

【平安】へいあん

穏やか。無事。唐・岑参〔入京の使にふ〕詩 馬上相ひふも、紙筆無し 君に憑(よ)りて、傳語して安を報ぜしむ

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