北下条村(読み)きたげじようむら

日本歴史地名大系 「北下条村」の解説

北下条村
きたげじようむら

[現在地名]韮崎市藤井町北下条ふじいまちきたげじよう

南下条村の北に位置し、村域はしお川右岸の氾濫原を中心とし、韮崎台地(七里岩台地)上にも及ぶ。東部を佐久さく往還、西部を甲州道中はら路がそれぞれ縦断し、枝郷に蔵之前くらのまえ道下みちしたがある。古くは南下条村と一村であったが、慶長検地により南・北二村に分れたと伝える。いわゆる藤井平ふじいだいら五千石のうち。永禄一一年(一五六八)五月一〇日の武田家印判状写(寺記)によると、望月左近は甲州逸見へみ小尾おび(現須玉町)とともに「北下条之郷内三拾貫五百文」を本領として安堵されているが、この印判状には検討の余地がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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