包隠(読み)つつみかくす

精選版 日本国語大辞典 「包隠」の意味・読み・例文・類語

つつみ‐かく・す【包隠】

〘他サ五(四)〙
① 物をおおって、外から見えないようにする。
※宇津保(970‐999頃)内侍督「多くの蛍をとらへて〈略〉なほしの御そでにうつしとりて、つつみかくしてもてまゐり給ひて」
② 秘密にして、他に知られないようにする。
※夜の寝覚(1045‐68頃)四「今はわかわかしく内の御文に心入れ給はで、なほつつみかくさむの御心よろしくて」

つつみ‐かくし【包隠】

〘名〙 物を包んで外から見えないようにすること。また、物事を秘密にして人に知られないようにすること。
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉七「我れに隔ての包(ツツ)みかくしか、我れに歎きを懸けまじとてか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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