勝蔵院跡(読み)しようぞういんあと

日本歴史地名大系 「勝蔵院跡」の解説

勝蔵院跡
しようぞういんあと

[現在地名]赤泊村杉野浦

杉野浦すぎのうら集落の東端、海岸に面してある本山派修験であった勝浦家をいう。山伏としての仕事は先代までで、現在は行っていない。本尊聖観音立像。口伝では、先祖は熊野修験本願の弟で、文治二年(一一八六)佐渡に渡り沢崎さわさき(現小木町)巫子みこ岩の脇に居住。四代の時羽茂本間氏の招きで羽茂本郷はもちほんごう(現羽茂町)木戸の七屋敷きどのななやしきへ移り、天正八年(一五八〇)没の一二代源光の時、当地へ移ったという。古くは北陸一帯の本山派修験の触頭であったと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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