勝木田村(読み)かつぎだむら

日本歴史地名大系 「勝木田村」の解説

勝木田村
かつぎだむら

[現在地名]陸前高田市米崎町よねさきちよう

小友おとも村の西にあり、北東は末崎まつさき(現大船渡市)、西は米ヶ崎よねがさき半島を境に浜田はまだ村、南は広田ひろた湾に臨む。三方を山岳に囲まれる。古くから気仙地方の三金山の一とされた重倉しげのくら金山は北部の重倉山とこれに続く高畑たかはた佐野さの金森かなもりの沢、川内かわうち川向かわむかい曾我洞そがぼら沢に残る坑道跡・横穴などから、その付近の当村から浜田村にかけての一帯が跡地とされている。天正一六年(一五八八)六月二日の葛西晴信知行宛行状(津谷菅原文書)に勝木田村とみえ、浜田安房守の乱の際、浜田方の矢作主計を討取った軍功の賞として当村二千刈が菅原上野介に宛行われた。また同日付の葛西晴信知行宛行状写(花泉佐藤文書)にも当地五千刈が佐藤越中守に与えられたことがみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報