勝下村(読み)かつおりむら

日本歴史地名大系 「勝下村」の解説

勝下村
かつおりむら

[現在地名]旭村勝下・常磐ときわ

子生こなじ村の南の台地上にあり、東に鹿島灘を望む。南は谷津を挟んで滝浜たきはま村。古くは鹿島神宮の神領であったが、中世には鹿島氏・江戸氏と領主が変わり、烟田旧記(続常陸遺文)永禄一二年(一五六九)六月二六日に「あか月はかちおりよ打数多打死申候」とみえ、激しい戦闘の状況を伝えている。天正一九年(一五九一)佐竹氏の南下に伴い一族の東義久の知行地となり、文禄四年(一五九五)の中務大輔当知行目録(秋田県立図書館蔵)に「四百五石九斗壱升 かちうり」とある。

江戸初期に旗本領となり、寛永一〇年(一六三三)の鹿島郡中高改帳によれば、村高三一九石余で、須田・青木両氏が支配した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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