劣優・劣勝(読み)おとりまさる

精選版 日本国語大辞典 「劣優・劣勝」の意味・読み・例文・類語

おとり‐まさ・る【劣優・劣勝】

[1] 〘自ラ四〙 劣ったりまさったりする。すぐれているかいないかの区別がつく。優劣がつく。
※宇津保(970‐999頃)内侍督「御覧じくらぶるに、さらにをとりまさらず、いと等しき手・言葉、をとりまさらず、ひとしき時に」
[2] 〘連語〙 (名詞おとり(劣)」に動詞「まさる(勝)」の付いたもの) 劣っている点が、より多い。欠点が目立つ。
源氏(1001‐14頃)藤裏葉「あてにめでたきけはひや、思ひなしにをとりまさらん、あざやかににほはしき所は添ひてさへ見ゆ」

おとり‐まさり【劣優・劣勝】

〘名〙 劣っていることと、まさっていること。おとっているか、すぐれているかということ。品位上下。優劣。
※竹取(9C末‐10C初)「人の心ざし等しかんなり。いかでか、中にをとりまさりは知らん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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