加須村(読み)かぞむら

日本歴史地名大系 「加須村」の解説

加須村
かぞむら

[現在地名]加須市中央ちゆうおう一―二丁目・本町ほんちよう元町もとまち南町みなみちよう富士見町ふじみちよう

現市域の中央部に位置する。北は三俣みつまた村とあいの川を境に対し、東は久下くげ村、南は上高柳かみたかやなぎ(現騎西町)、西は礼羽らいは村。ほぼ東西に走る脇往還沿いに町場が形成される。加須町ともよばれた。地名の表記は田園簿に加増村、貞享元年(一六八四)の久喜鷹場村数覚(伊達家文書)には神増村、元禄郷帳では加須村とあり、元禄期(一六八八―一七〇四)には加須が用いられるようになったと思われる。羽生はにゆう領に所属(風土記稿)。寛永二年(一六二五)一二月設楽甚三郎(貞代)は、徳川氏から当村で二二三石余を宛行われた(記録御用所本古文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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