20世紀日本人名事典 「加藤 英舟」の解説
加藤 英舟
カトウ エイシュウ
明治〜昭和期の日本画家
- 生年
- 明治6年12月15日(1873年)
- 没年
- 昭和14(1939)年2月15日
- 出生地
- 愛知県名古屋市
- 本名
- 加藤 栄之助
- 学歴〔年〕
- 京都市画学校卒
- 経歴
- 初め郷里の奥村右蘭に学んだのち、幸野楳嶺に四条派を学ぶ。明治28年岸竹堂に師事し、30年竹内栖鳳に入門。傍ら富岡鉄斎に和漢故実を学んだ。27年京都市美術工芸品展で4等となり、30年全国絵画共進会で褒状、36年内国勧業博で「野猪」が褒状を受けた。また新古美術品展でも受賞を重ねた。41年第2回文展に初入選。43年第4回の「秋晴」が宮内省買上げとなり、大正元年第6回「かすみ網」が褒状を受賞。花鳥動物を得意とし、小品の花鳥画に佳作を残した。昭和2年帝展委員となる。また東本願寺黒書院の襖に藤花を揮毫、御前揮毫などもつとめ、4年日華展覧会委員として訪中した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報