加子村(読み)かこむら

日本歴史地名大系 「加子村」の解説

加子村
かこむら

[現在地名]足利市久保田町くぼたちよう

渡良瀬川右岸に位置し、対岸上川崎かみかわさき村、西は下渋垂しもしぶたれ村。乾元二年(一三〇三)閏四月一二日の足利貞氏下文案(倉持文書)に足利庄内「加子郷」とみえ、倉持師経は同郷内の屋敷・田畠を安堵されている。この所領はかつて師経の祖母の一期知行で、一三世紀末頃には倉持氏のものとなっていたらしい。「足利長尾顕長家来」に当村の者として設楽新三郎(永七〇貫文)・野田源太左衛門(永三五貫文)の名がみえる。寛永一〇年(一六三三)には下総古河藩領、正保元年(一六四四)分家の土井利直領となる。その後、上野館林藩領を経て、天和二年(一六八二)旗本筧・酒井・関・能勢・松平二家などの相給となる(分郷配当帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android