力学計算(読み)りきがくけいさん(英語表記)dynamic computation

海の事典 「力学計算」の解説

力学計算

海洋学では、観測された水温塩分分布から海流場を計算することを力学計算と云う。海水密度は、水温・塩分・圧力(深さ)によって決まるから、これら の観測値から密度分布が求め得る。ある深度で流れが無いとすると、その深度面が等圧面となる。それを規準に密度分布を鉛直に積分することによって各深度面 で相対的な圧力場が求められ、地衡流の関係から流速場が計算できる。厳密には流れの無い無流面はないから、力学計算から求められる流れは基準面の流速に相 対的なものとなる。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android