前河庄(読み)まえがわのしよう

日本歴史地名大系 「前河庄」の解説

前河庄
まえがわのしよう

現三方町北前川・南前川に比定される近江坂本さかもと日吉社(現大津市)領。のち廬山ろざん(現京都市上京区)領となった。蓬左文庫所蔵の金沢文庫本斉民要術巻九・八の裏文書にみえる若狭前河庄事書によれば、当庄は日吉禰宜成仲石見介が、仁平二年(一一五二)八月、国司藤原親忠の免判を受けて開発したもので、同三年三月、不輸神領となった。立券荘号の時期は明瞭でないが、事書に載る応保二年(一一六二)五月の経盛朝臣請文に「於庄号者、可為勅定」とあるので、これをさほど下らない時期に勅定を受けたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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