前往還(前道・唐津道)(読み)ちくぜんおうかん

日本歴史地名大系 「前往還(前道・唐津道)」の解説

前往還(前道・唐津道)
ちくぜんおうかん

唐津から福岡までの玄界灘に沿う海岸の道。藩政期は筑前道ともよばれ、文化九年(一八一二)伊能忠敬の測量日記に「筑前街道」と記す。筑前の人々からは唐津道または唐津街道とよばれた。唐津―福岡間の里程は「唐津拾風土記」によれば「陸路十五里」という。

満島みづしま(現唐津市)の渡舟場から虹の松原にじのまつばら内を通り、砂子すなご(現浜玉町)領境に出て、浜崎はまさき(現浜玉町)諏訪すわ神社沿いの南側を通り、浜崎渡を渡舟して淵上ふちのうえ(現浜玉町)荷石にいしに達する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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