前利神社(読み)さきとじんじや

日本歴史地名大系 「前利神社」の解説

前利神社
さきとじんじや

[現在地名]扶桑町斎藤 宮添

周辺畑地の中に社叢があり、境内地一千三四三坪。主祭神は神八井耳命。旧県社。「延喜式」神名帳の丹羽郡二二座のうちに「前利サキトノ神社」とある。

「続日本後紀」承和八年(八四一)四月五日に「右京人勘解由主典正六位上県主前利連氏益(中略)神八井耳命之後也」とみえ、県主前利連の氏神である。「本国神名帳集説」に「従三位前刀天神」とある。「尾張名所図会」は「前利神社(中略)今、天神社と称す」とする。「寛文覚書」では八剣宮と天神は二社であるが、「徇行記」では八剣天神社と一社名にする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android