精選版 日本国語大辞典 「利息・利足」の意味・読み・例文・類語
り‐そく【利息・利足】
※浮世草子・日本永代蔵(1688)一「それ世の中に、借銀の利足(リソク)程おそろしき物はなし」 〔北史‐劉騰伝〕
[語誌](1)漢籍に見える語で「息」は「ふえる」の意。近世では「利足」という表記が一般的。これは「料足」のように金銭を「足(そく)」で表わしたところから、同音の「息」に代わって用いられたと思われる。そこから新たに「りあし(利足)」という言い方も生じたが、明治以降は、規範的な「利息」が復活した。
(2)「利息(足)」「利子」はともに近世から使われているが、中世においては、「子(こ)」といった。「太平記‐八」には、「利」と結合した「利子(りこ)」という重箱読みの形も見られるが、近世になって「利足(りそく)」が一般的になると、「子(こ)」も「利」と結合する際に音読され「利子(りし)」が生じたと考えられる。
(2)「利息(足)」「利子」はともに近世から使われているが、中世においては、「子(こ)」といった。「太平記‐八」には、「利」と結合した「利子(りこ)」という重箱読みの形も見られるが、近世になって「利足(りそく)」が一般的になると、「子(こ)」も「利」と結合する際に音読され「利子(りし)」が生じたと考えられる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報