別符村(読み)べつぷむら

日本歴史地名大系 「別符村」の解説

別符村
べつぷむら

[現在地名]塩川町小府根こふね

下小出しもこいで村の南に位置する。檜原ひばら峠越米沢街道(下街道)集落の東を通り、村の南に若松城下から三里にあたる一里塚(県指定史跡)がある。塩川組に属し、南は塩川村。東は大塩おおしお川、西は姥堂うばどう川がそれぞれ南流し、村の南で両川は合流する。天正一七年(一五八九)一〇月一九日伊達政宗は「べつふ」など五ヵ所を片倉小十郎に与えている(「伊達政宗充行状」反町文書)。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録には別布とみえ、高四三七石余。慶長四年(一五九九)当村北部の荒地を開墾して下小出村が開かれた(新編会津風土記)

別符村
べつぷむら

[現在地名]清水市殿沢とのさわ一―二丁目など

駒越こまごえ村の西、有度山うどさん丘陵の南麓に位置する。応永二〇年(一四一三)一二月一一日の駿河守護今川範氏書下(駿河伊達文書)に「入江庄別符郷」とみえ、郷内の知行分半分が伊達政宗に返付されている。永禄元年(一五五八)八月一三日の今川氏真朱印状(静岡浅間神社文書)によると、青山放生会流鏑馬郷役として、由比彦四郎が知行する当地が一三年に一度一貫一〇〇文を負担している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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