別時(読み)ベツジ

デジタル大辞泉 「別時」の意味・読み・例文・類語

べつ‐じ【別時】

別の時。ほかの時。また、遠い先の世。来世
別れの時。離別の時。
別時念仏」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「別時」の意味・読み・例文・類語

べつ‐じ【別時】

〘名〙
① 別れる時。別離の時。
文華秀麗集(818)上・左兵衛佐藤是雄見授爵、之備州謁親〈嵯峨天皇〉「別時節候春云暮、為謁慈親辞帝京」 〔梁武帝‐子夜四時冬歌〕
② ほかの時。他時。特に遠い未来。〔西方要決釈疑通規〕
③ 特別な期間。べちじ。
日葡辞書(1603‐04)「Betji(ベツジ)。ベチジという方がまさる。ベッシテノ トキ〈訳〉ある事柄のために定められた日時」
④ (━する) 「べつじねんぶつ(別時念仏)」の略。
古今著聞集(1254)一六「正月七日は、別時して持仏堂に候て」

べち‐じ【別時】

〘名〙 (「べち」は「別」の呉音)
① 特別な期間。
② =べつじねんぶつ(別時念仏)〔日葡辞書(1603‐04)〕

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普及版 字通 「別時」の読み・字形・画数・意味

【別時】べつじ

離別の時。

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