初初(読み)ういういしい

精選版 日本国語大辞典 「初初」の意味・読み・例文・類語

ういうい‐し・い うひうひ‥【初初】

〘形口〙 うひうひし 〘形シク〙
ひと言動態度、物の状態などが、世間ずれしていないで、若々しくけがれのないさまである。ものなれていないで初心な様子である。
※枕(10C終)二七八「まだうひうひしきほどなる今参りなどはつつましげなるに」
② はじめてなので、気持が落ち着かない。事あたらしく、きまりがわるい。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「かかる里住みにもうゐうゐしき心ちし侍れば」
ういういし‐げ
〘形動〙
ういういし‐さ
〘名〙

はつはつ‐し・い【初初】

〘形口〙 はつはつし 〘形シク〙 (「はつばつしい」とも) 初めてで新しい。多く「はつはつしく」の形で、新春早々、はやばやとの意に用いる。
洒落本・多佳余字辞(1780)「初買そうそうに、はつはつしく、壱年中の口が落らアゑ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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