刈畑村(読み)かりはたむら

日本歴史地名大系 「刈畑村」の解説

刈畑村
かりはたむら

[現在地名]大東町刈畑

箱淵はこぶち村の北東須賀すが川の支流刈畑川流域に位置する。「出雲国風土記」大原郡条に海潮うしお川について「源は意宇と大原との二郡の堺なる笶村山より出でて北に流れ、海潮より西に流る。年魚少しくあり」とあり、この海潮川は現在の刈畑川に、笶村やむら山は東の能義のぎ郡境の標高六四一・二メートルの山に比定される。慶長七年(一六〇二)の苅畑村検地帳によると田方一一町二反余・一四四石余、畑方四町一反余・二一石余、屋敷二三。元禄十年出雲国郷帳では高一五一石余、寛文四年(一六六四)の本田高一四一石余・新田高一石余。「雲陽大数録」によれば高一三〇石。「郡村誌」によれば戸数八八(うち社三)・人数三五六、民業は農業三〇戸・工業四戸・商業一戸・炭焼二〇戸、物産は生人参一二貫目・生茶五〇貫目・楮七〇〇貫目・櫨実三五〇貫目・桐油実七五石・炭一万五千貫目。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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