切通陣屋跡(読み)きりどおしじんやあと

日本歴史地名大系 「切通陣屋跡」の解説

切通陣屋跡
きりどおしじんやあと

[現在地名]岐阜市切通六丁目

旧中山道の北、名鉄各務原線切通駅の東にある切通公園にあたる。史料には切通役所などとみえる。宝暦五年(一七五五)安藤信明(信成)は父信尹の不行跡によって五万石に削封された加納藩を継いだが、翌六年陸奥平藩五万石に移された。享和三年(一八〇三)信明は本拠とは遠く離れた美濃国内に一万八千一八石余を加増された。領地はおもに父信尹のときに削封された地で、厚見郡に一三村方県かたがた郡に一八村・羽栗はぐり郡に三村・本巣もとす郡に七村であった。同藩安藤家は信明のあと文化七年(一八一〇)に信馨、同九年信義、文政一二年(一八二九)信由、弘化四年(一八四七)信睦(信正)、文久二年(一八六二)信民、翌三年信勇が家督を継ぎ幕末に至った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android