切者(読み)きれもの

精選版 日本国語大辞典 「切者」の意味・読み・例文・類語

きれ‐もの【切者】

〘名〙
主人信用が厚く、勢力をふるう者。切人(きりびと)。きりもの。
※籾井家日記(1582頃)四「切者の歴々衆に仰付られ候はは仕損す間しきかと覚へ候」
② 鋭敏なやり方で物事を処理することのできる人。すぐれた頭脳手腕のある人。敏腕家。やりて。
洒落本・船頭深話(1802)一「おしづさんなんざア子柄はよしさ、きれもんといふもんだから」

きり‐もの【切者】

明月記‐建仁三年(1203)三月三日「小弼源宗仲、五辻斎院キリモノ」
平家(13C前)一「院中のきりものに西光法師といふ者あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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