頭脳(読み)ずのう

精選版 日本国語大辞典 「頭脳」の意味・読み・例文・類語

ず‐のう ヅナウ【頭脳】

〘名〙
① 脳。脳髄。また、あたま。
※保元(1220頃か)上「我聞、恵亮砕頭脳、備清和帝祚、尊意振智劔、加刑罰将門」 〔後漢書‐酷吏伝〕
物事を識別したり判断したりする力。あたまのはたらき。知力
※仏国風俗問答(1901)〈池辺義象〉男職工「日本の職工のごとく頭脳鋭敏ならねども」
集団の中心になっている人。首脳
④ すぐれた知能を持った人。
※現代経済を考える(1973)〈伊東光晴〉II「その判断は大学に持ちこまれることが多かった。そこに判断する最高の頭脳がいたからである」

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デジタル大辞泉 「頭脳」の意味・読み・例文・類語

ず‐のう〔ヅナウ〕【頭脳】

脳。脳髄。あたま。
あたまの働き。知力。「頭脳のすぐれている人」「頭脳明晰めいせき」「頭脳集団」
ある集団を代表する、すぐれた働きをする人。「我が社の頭脳ともいうべき人物
特にすぐれた知能の持ち主。「海外への頭脳流出が続く」
[類語](1脳髄脳味噌/(2知能

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普及版 字通 「頭脳」の読み・字形・画数・意味

【頭脳】とうのう(なう)・ずのう(づなう)

脳。あたま。〔後漢書、酷吏伝序〕(厳)年、伯(殺し屋)の名を受くる、豈にならんや。其の彊勢を揣挫(たんざ)(うちくだく)し、摧勒(さいろく)する(縛りあげる)に、頭腦を碎裂するもみざるが(ごと)き、亦た壯と爲すなり。

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