デジタル大辞泉
「函館山」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
はこだて‐やま【函館山】
北海道函館市の南西端にある
鐘状火山。かつては島であったが、潮流の影響などによって対岸の
亀田半島と
陸続きとなった。山頂からの夜景の美しさで有名。標高三三二メートル。
臥牛山。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
函館山
はこだてやま
函館市街の南西部、津軽海峡に突き出た函館半島の南西端にある山。標高三三三・八メートル。臥牛山ともいう。新第三紀中新世に噴出した火山で、石英安山岩を基底とし、その上に鮮新世の溶岩・集塊岩がのる。古くは津軽海峡に浮ぶ離れ小島であったが、亀田川や沿岸流が運んだ土砂が堆積してできた砂洲によって亀田半島と結ばれ、陸繋島となった。頂上から望む函館市街の夜景の美しさは著名。市街地に接した狭い山でありながら、現存する植物は六〇〇種以上といわれるほど豊富で、また野鳥も多く生息し、鳥獣保護区特別保護地域に指定されている。
現在、主峰を御殿山とよび、その北東の峰を薬師山(二五二メートル)、北西の峰を観音山(二六五メートル)とよぶ(ほかに地蔵山・汐見山・入江山・八幡山などの諸峰がある)。近世にはこれら山塊を総称して箱館山、または薬師山とよんだようで、「蝦夷日誌」(一編)には「此上を惣而箱館山又薬師山とも云へり。則山頂に薬師堂有をもて号るかとぞ思えける」とみえる。また現在の薬師山の北東方中腹辺には愛宕社・七面宮が祀られ、それぞれ愛宕山・七面山ともよばれた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
函館山
はこだてやま
北海道南西部、函館市の中心市街の南部にある山。標高332メートル。臥牛山(がぎゅうざん)ともいう。新第三紀中新世に噴出したもので、石英安山岩を基底とし、その上に鮮新世の溶岩・集塊岩がのる。函館湾に突き出ているが、亀田川や沿岸流の土砂の堆積(たいせき)による砂州で亀田半島と結ばれて陸繋島(りくけいとう)となっている。第二次世界大戦までは要塞(ようさい)地帯で、一般の立ち入りは禁じられていた。ロープウェー、道路が整備され、頂上からは市街と津軽海峡を隔てて下北半島、津軽半島を望むことができ、とくに夜景の美しさで知られる。また、約600種の植物、約150種の野鳥の生息地として、鳥獣保護区特別保護地区に指定されている。
[瀬川秀良]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
函館山 (はこだてやま)
北海道,函館市街の南西に位置する山。標高334m。海中に噴出した火山で,亀田半島と陸繫砂州で連なり,牛が寝そべる姿に似ているため臥牛(がぎゆう)山とも呼ばれる。1899年から第2次大戦まで要塞が築かれ,立入りが禁止されていたため自然がよく残り,植物の種類も豊富である。頂上からは函館港と函館市街を眼下に見下ろし,南は下北半島,津軽半島を望み,特に夜景はみごとである。山麓から山頂までロープウェー,ドライブウェーが設置され,訪れる人が多い。
執筆者:奥平 忠志
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
函館山
(北海道函館市)
「日本夜景遺産」指定の地域遺産。
標高334mの展望台から、扇形に開けた函館市街の夜景が一望できる。天候により、立待岬、遠く下北半島まで見える。「日本三大夜景」「北海道三大夜景」の1つ
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報