出雲建雄神社(読み)いずもたけおじんじや

日本歴史地名大系 「出雲建雄神社」の解説

出雲建雄神社
いずもたけおじんじや

石上神宮の摂社で、本社楼門南の台地鎮座。祭神出雲建雄神。若宮と称した。「延喜式」神名帳山辺やまべ郡に「出雲建雄神社」がみえ、「大和志」は在所未詳とするが、度会延経「神名帳考証」が当社にあてる。「日本書紀」崇神天皇六〇年七月一四日条に「や雲立つ 出雲いずも梟帥たけるが 佩ける太刀」の歌謡がみえ、石上布留神宮略抄には日本武尊の八握剣の神名が出雲建雄神とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の出雲建雄神社の言及

【石上神宮】より

…1081年(永保1)白河天皇が鎮魂祭のため,宮中の神嘉殿を移したと伝えるが,長押(なげし)でなく貫(ぬき)で軸部を固めていることなど,様式上から鎌倉時代中期の建立と認められる。摂社出雲建雄神社拝殿は,もと内山永久寺の鎮守の拝殿であったが,1914年に現在地に移築した。桁行き5間,梁間1間で,中央1間を通路とし,その上を唐破風(からはふ)造としたひわだぶきの割拝殿で,1300年(正安2)に現在の姿に改築された。…

※「出雲建雄神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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