出盛(読み)でさかる

精選版 日本国語大辞典 「出盛」の意味・読み・例文・類語

で‐さか・る【出盛】

〘自ラ五(四)〙
① さかんに出て来る。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)二上「いよいよ人の出盛(デサカッ)て来る汐さきを見定め」
季節農産物市場に出まわる。また、品物がさかんに産出される。
浮世草子日本永代蔵(1688)二「多田の銀(かな)山出盛(テサカリ)し有様書せける」

で‐さかり【出盛】

〘名〙
① さかんに往来すること。さかんに出てくること。また、その時刻
狂歌・狂歌戎の鯛(1737)「出さかりは扨おびたたし清水山吹の瀬へおつる見物〈風知〉」
② 季節の農産物が市場にたくさん出まわること。また、その季節。
※満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉二〇「豆の出盛(デサカ)りには持て余す程荷が後から後からと出てくる」

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