出山遺跡(読み)でやまいせき

日本歴史地名大系 「出山遺跡」の解説

出山遺跡
でやまいせき

[現在地名]新潟市太郎代 出山

新潟市北東端、北蒲原きたかんばら聖籠せいろう町と境を接する海浜砂丘下にある古代製塩遺跡。現海岸線から四〇〇―五〇〇メートル内陸に入り、包含層の上部に約八メートルの砂層が堆積している。新潟東港掘込工事の際に発見され、昭和四四年(一九六九)緊急発掘調査が実施された。包含層は海面すれすれの位置にあり、製塩土器の細片が約一メートルの厚さで、ぎっしり詰まった状態で包含されていた。遺構は明確ではないが、直径一メートルほどで浅く掘りくぼめた炉が数基検出されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android