冥衆(読み)ミョウシュ

デジタル大辞泉 「冥衆」の意味・読み・例文・類語

みょう‐しゅ〔ミヤウ‐〕【冥衆】

閻魔王えんまおう梵天など、人の目に見えない鬼神諸天。また、冥界に住むもの、特に、地獄の鬼。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「冥衆」の意味・読み・例文・類語

みょう‐しゅ ミャウ‥【冥衆】

〘名〙 仏語
① 鬼神・閻魔王のような、人の目には見えない諸天・諸神
玉葉‐寿永三年(1184)六月二八日「賊首縦成此思、冥衆因茲引彼不是」
太平記(14C後)一二「王城八方人形を埋み冥衆(ミャウシュ)祭り菅丞相を呪咀し給けれど」
② 冥界の一般庶民。特に地獄の鬼をいう。
※愚迷発心集(1213頃)「閻魔の誡に預り、冥衆の責を蒙らん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android