冥暗・冥闇(読み)めいあん

精選版 日本国語大辞典 「冥暗・冥闇」の意味・読み・例文・類語

めい‐あん【冥暗・冥闇】

〘名〙 (形動タリ)
① くらいこと。また、そのさま。くらやみ。やみ。みょうあん。
曾我物語(南北朝頃)五「日月の光をもみず、めいあんのうちに、年月をおくりむかへし涙の露」
太平記(14C後)四「土の籠にぞ入奉りける。〈略〉一生冥暗(メイアン)の中に向て歳月の遷易(うつりかはる)をも知給はねば」 〔易緯乾坤鑿度‐上〕
冥土の迷い。
謡曲海人(1430頃)「君孝行たらば、わが冥闇を助けよ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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