円乗坊跡(読み)えんじようぼうあと

日本歴史地名大系 「円乗坊跡」の解説

円乗坊跡
えんじようぼうあと

[現在地名]久御山町大字佐山

佐山さやまの北東部にあった単立寺院(真言系)本尊阿弥陀如来

慶応三年(一八六七)の佐山村社寺明細帳(阪田四郎氏蔵)によれば、当寺は石清水いわしみず八幡宮(現八幡市)滝本たきもと坊末寺で、真言宗憲源派に属し、山号を松光山迎接院西方さいほう寺円乗坊と称した。境内は東西四七間、南北五六間、本堂梁行二間、桁行二間の瓦葺であったと記す。

寺伝によれば大同元年(八〇六)創建といい、当時境内に円乗坊・光成坊・乗坊・円蔵坊・新坊の五坊があったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報