内秘(読み)ないひ

精選版 日本国語大辞典 「内秘」の意味・読み・例文・類語

ない‐ひ【内秘】

〘名〙
仏語外観声聞(しょうもん)の姿をしているが、内に菩薩の利他の心とその実践を秘めていること。
※新古今(1205)釈教・一九五〇・詞書「五百弟子品 内秘菩薩行のこころを」 〔法華経‐五百弟子授記品〕
組織内部に秘めておき、外部に漏らしてはならない秘密。内々の秘密。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「此内秘ばかりは知らずにゐる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android