内兜・内冑(読み)うちかぶと

精選版 日本国語大辞典 「内兜・内冑」の意味・読み・例文・類語

うち‐かぶと【内兜・内冑】

〘名〙
① 兜の眉庇(まびさし)内側。眉庇に接する額の部分。また、兜に保護された顔面。矢でねらわれやすい急所の一つであったので、戦闘の際には、真深にかぶった兜をやや傾けるようにしてこれを保護した。
保元(1220頃か)中「うたれながら実盛、内冑へ切前(きっさきあが)りに打ちこみければ」
内輪事情。特に、弱点。内実。内幕。足もと。→内兜を見透す内兜を見らる

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