共和(町)(読み)きょうわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「共和(町)」の意味・わかりやすい解説

共和(町)
きょうわ

北海道西部、後志(しりべし)総合振興局管内の町。1955年(昭和30)発足(はったり)、前田、小沢(こざわ)の3村が合併して共和村となり、1971年町制施行。1857年(安政4)幕府の御手作場(おてさくば)がつくられ、1883年(明治16)には加賀金沢藩が士族授産の起業社を設立するなど開拓の歴史は古い。JR函館(はこだて)本線、国道5号、229号、276号が通じる。北西部の日本海岩内湾に注ぐ堀株(ほりかっぷ)川下流域は岩内平野の一部で、米作のほか、メロン、スイカスイートコーンジャガイモなどを産する。食品加工業、電子工業も立地している。南部はチセヌプリワイスホルンなどの山々が連なり、ニセコ積丹小樽(しゃこたんおたる)海岸国定公園域。チセヌプリ北側の標高760メートルにある神仙沼周辺は湿原植物の群生地で、付近の神仙沼自然休養林とともにレクリエーション地帯をなしている。面積304.92平方キロメートル、人口5772(2020)。

[瀬川秀良]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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