公腹立(読み)おおやけはらだたし

精選版 日本国語大辞典 「公腹立」の意味・読み・例文・類語

おおやけ‐はらだたおほやけ‥【公腹立】

〘形シク〙 (動詞「おおやけはらたつ(公腹立)」の形容詞化) 直接自分には関係のないことだが、公平な心から、怒りがこみあげてくる。義憤をおぼえるさまである。
源氏(1001‐14頃)帚木「あやなき、おほやけはらだたしく、心ひとつに、思ひあまる事など多かるを」

おおやけ‐はらた・つ おほやけ‥【公腹立】

〘自タ四〙 個人立場からではなく、正義感から怒りを覚える。義憤をおぼえる。
※枕(10C終)二六八「らうたげにうち嘆きてゐたるを見捨てて行きなどするは、あさましう、おほやけはらたちて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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