八幡鶴市神社(読み)はちまんつるいちじんじや

日本歴史地名大系 「八幡鶴市神社」の解説

八幡鶴市神社
はちまんつるいちじんじや

[現在地名]中津市相原 坂手隈

相原あいはらの背後の小丘に鎮座する。正座八幡大神、左に速秋津彦神・速秋津姫神、右にお鶴・市太郎母子を祀る。通称鶴市神社、鶴居八幡宮とも記された。鶴市二神は保延元年(一一三五)大井手おおいで堰を築くに際し、人柱となった母子を祀るという。旧郷社。井手鈔御縁起(下毛郡誌)には「豊前国下毛郡藍原村鶴ケ瀬大明神者水道神たる子細書、逆手隈八幡宮は湯屋村の氏神にて、福永弾正在吉と謂へる者、川上八幡宮代々の氏子たり。八幡宮は石清水と申し奉り」とあり、かなり古くからの伝説と思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android