八幡竈門神社(読み)はちまんかまどじんじや

日本歴史地名大系 「八幡竈門神社」の解説

八幡竈門神社
はちまんかまどじんじや

[現在地名]別府市内竈

内竈うちかまど地区の中央に突き出た亀山かめやま丘陵の先端に位置する。江戸時代には竈門の入江とよばれる潟湖に面していた。祭神は仲哀天皇・応神天皇・神功皇后のほか三三神。旧郷社。寛政四年(一七九二)の奥書のある八幡宮の記(社蔵)によると、亀山はむかし日本武命と神功皇后が西征の時に行宮を造営し、軍勢および三三神を集めた所であるという。当社は神亀四年(七二七)尾輿おこし(御越山)に降臨した三三神を祀ったことに始まり、さらに亀山の桜樹に出現した応神天皇・仲哀天皇の神霊合祀、天長三年(八二六)には宇佐宮から神功皇后を勧請、配祀して竈門八幡宮と称し神宮寺を建立したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報