八女[市](読み)やめ

百科事典マイペディア 「八女[市]」の意味・わかりやすい解説

八女[市]【やめ】

福岡県南部の市。1954年市制。筑紫平野東部,矢部川中流の扇状地から耳納(みのう)山地南面を占め,中心市街の福島は1587年以来城下町として発達してきた。九州自動車道が通じる。古くから製材,木工,竹細工和紙久留米絣(がすり)などの小工業が盛ん。農村部は水田が多く,八女茶の名で知られる茶の生産のほか,果樹・花卉(かき)・野菜の栽培,酪農,食品加工も行われる。石灯籠,節供用品などを特産。北部の長峰丘陵に岩戸山古墳,乗馬古墳(ともに史跡)などがあり,出土品を岩戸山歴史資料館に展示する。2006年10月,八女郡上陽町を,2010年2月八女郡黒木町,立花町,矢部村,星野村を編入。482.44km2。6万9057人(2010)。

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