八ッ口村(読み)やつくちむら

日本歴史地名大系 「八ッ口村」の解説

八ッ口村
やつくちむら

[現在地名]妻沼町八ッ口

利根川右岸の氾濫原に位置し、東は道閑どうかん堀を境にぜんしま村、南は江波えなみ村、西は弥藤五やとうご村、北は妻沼村。天正一八年(一五九〇)九月の伊奈忠次知行書立(長崎県片山家文書)によると、おし(現行田市)松平家忠に一万石が宛行われたが、そのなかに「八ツくち」とみえる。同一九年三月、家忠に「やつくち村」の五〇一石余が預けられている(「伊奈忠次忍領預地書立」同文書)。田園簿によると田方三五〇石余・畑方二〇八石余、幕府領と旗本中根・伴野の二家の相給。天和元年(一六八一)一部が下総古河藩領となり、貞享二年(一六八五)に上知(「堀田氏領知調帳」紀氏雑録続集)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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