妻沼町(読み)めぬままち

日本歴史地名大系 「妻沼町」の解説

妻沼町
めぬままち

面積:三六・二七平方キロ

明治二九年(一八九六)成立時の大里郡北東部、利根川南岸の氾濫原に位置する。地形は平坦で、曲流する河川の古流路跡と自然堤防各所にみられ、標高は西部で三二メートルを示すが、東端では二四メートルとなっている。現在東は行田市、北はほぼ利根川を挟んで群馬県邑楽おうら千代田ちよだ町・大泉おおいずみ町、同県太田市、同県新田につた尾島おじま町、西は深谷市、南は熊谷市に接する。開発の歴史は古く、南部の西城にしじよう地内から縄文時代前期の土器片が発見され、後期のものとしては上須戸かみすど西城上江袋かみえぶくろなどから堀之内式・加曾利B式・安行I式の土器や石器出土。弥生時代の遺物としては、飯塚南いいづかみなみ遺跡から中期の再葬墓に伴う須和田式土器が発見されている。古墳時代の遺跡としては、弥藤吾新田やとうごしんでん遺跡・大我井おおがい遺跡などの集落跡があり、古墳は摩多利神社またりじんじや古墳や王子観音堂おうじかんのんどう古墳が知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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