全米独立カレッジ・大学協会(読み)ぜんべいどくりつカレッジ・だいがくきょうかい

大学事典 の解説

全米独立カレッジ・大学協会
ぜんべいどくりつカレッジ・だいがくきょうかい

千数百校を数えるアメリカの4年制私立大学のうち1000校超を組織し,会員に共通の奨学金,税制,法規制に関する活動を展開する協会。創設は1916年のアメリカ・カレッジ協会に遡るが,76年に私立大学を包括する形で活動を開始した。イェールスタンフォード,ハーヴァード等の代表的な研究大学と,キリスト教原理主義等に立つ多数の小規模カレッジを含み,会員の利害は多様である。実際,当協会には私学の有力な工科系大学のカリフォルニア工科大学とケース・ウェスタン・リザーヴ大学が入会しておらず,他方1968年以来,先鋭的なキリスト教原理主義のカレッジ等が会員中の百十数校を結集し,独自な価値教育を推進する別組織の活動も展開している。結果として,当協会は比較的利害対立の少ない事柄,連邦政府による学生奨学制度の推進,大学生を送り出す家庭と受け入れる大学の優遇税制,連邦政府による大学への過度の法規制の監視の三つを使命として活動している。
著者: 立川明

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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