兎波を走る(読み)うさぎなみをはしる

精選版 日本国語大辞典 「兎波を走る」の意味・読み・例文・類語

うさぎ【兎】 波(なみ)を走(はし)

① (白く流れ飛んで見えるところから) 月影水面に映っているさまのたとえ。また、船足などのはやいたとえ。
※車屋本謡曲・竹生島(1570頃)「月海上に浮かんでは、兎も波を走るか、面白の浦の気色や」
② (兎は象や馬に比べ、水にはいる度合の少ないところから) 仏教の悟りにおいて浅い段階にとどまっている人のたとえ。声聞(しょうもん)の人。〔俚言集覧(1797頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android