元刈谷村(読み)もとかりやむら

日本歴史地名大系 「元刈谷村」の解説

元刈谷村
もとかりやむら

[現在地名]刈谷市もと町・天王てんのう町・みなと町・御幸みゆき町・富士見ふじみ町・大正たいしよう町・衣崎きぬさき町・はま町・中川なかがわ町・中島なかしま町・町・松坂まつざか町・住吉すみよし町・神田かんだ町・高松たかまつ町・寿ことぶき

さかい川河口左岸に位置する。北は刈谷かりや町に接し、東は猿渡さわたり川をもって高須たかす村に、南は同じく猿渡川をもって小垣江おがきえ村と境し、西はさかい川を隔てて緒川おがわ(現知多郡東浦町)に対す。村の起りは大宝年中(七〇一―七〇四)といい、初めかめ村と称したが、のち刈谷村に改めたという。中世水野氏の城郭があったが、水野忠政が刈谷城を築いて移ったので、本刈谷もとかりや村と称するようになった。宝永七年(一七一〇)本多忠良が刈谷藩主に転封すると、本の字をはばかって元刈谷もとかりや村と改名したという。三河国郷帳には本刈谷村とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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